サービス料金について

 

サービス料金について

Price information

介護保険制度について

Health care insurance system for the elderly people

 2000年(平成12年)、急速な高齢化が進む日本の現状をふまえ、社会全体で高齢者の暮らしや家族の負担を軽減し支えていくことを目的に創設された制度です。介護を必要とする方を対象とし、本人の介護度や特定疾病などによる身体状況に応じて、費用が給付されます。
 介護保険制度の仕組みは、40歳以上の加入者(被保険者)と、加入者の居住地域の自治体(保険者)、介護保険サービスを提供する事業者の3者で成立しています。このうち、加入者は65歳以上である「第1号被保険者」と、 40歳から64歳までの「第2号被保険者」とに分類されます。
 事業者からサービスを受ける際は、原則1割もしくは前年度の所得に応じて、2割・3割の費用が利用者の自己負担となり、残りは税金(国25%、都道府県12.5%、市町村12.5%)によってまかなわれています。

「第1号被保険者」・・・市区町村が実施する介護認定調査によって、要介護(要支援)認定を受けた場合に介護 サービスを受けることができる。

「第2号被保険者」・・・加齢に伴う特定疾病を原因とし、要介護(要支援)認定を受けた場合にサービスを受けることができる。

         

ケアプランと料金

Example of care plan and price

実際のお困りごとに対するケアプランの事例と利用料金は、下記のとおりです。サービスの種類や地域に応じて、料金は異なりますので、詳細につきましては担当ケアマネジャーの方にご相談してください。

case1 Aさん 75歳 女性 要介護1 一人暮らし(東京23区在住)

お困りごと

入院を機に、急激に足腰が弱まってしまいました。一人では、お風呂に入ることも不安なので、運動をしながら体調を整えたいです。また、身の周りの家事を手伝って欲しいです。

ケアマネージャーからの提案

低下してしまった身体機能を回復させるため、機能訓練をメインにしたデイサービスをご提案し、ご来所時にお風呂も一緒に入っていただくようにしました。訪問介護では、お買い物の付き添いや調理補助、お部屋のお掃除などをサポートいたします。また、ご自宅での安全確保のため、手すりをレンタルし、トイレと廊下にそれぞれ設置しました。

1週間のケアプラン(Aさんの場合)

Aさんの場合

介護サービス月額費用 104,980円

介護保険適用 99,380円 (1割:9,938円 2割:19,876円 3割:29,814円)

デイサービス
65,480円

・7時間×月8回((入浴加算・個別機能訓練加算Ⅰ)

訪問介護サービス26,400円

・身体介護 (60分×月4回)

・生活援助 (30分×月4回)

福祉用具レンタル7,500円

・廊下用手すり

・トイレ用手すり

・歩行器

+

介護保険適用外 5,600円

デイサービス昼食代5,600円

・1食700円×8回

1ヶ月あたりの自己負担額 (介護保険適用+介護保険適用外)

1割の場合15,538円2割の場合25,476円3割の場合35,414円

case2 Bさん 85歳 男性 要介護5 夫婦2人暮らし(東京23区在住)

お困りごと

要支援1の妻と2人で暮らしています。数年前に脳梗塞で寝たきりになってから、日常のサポートはほとんど妻に任せきりです。長年連れ添ってきたので、これからもできる限り2人で暮らしていきたいです。

ケアマネージャーからの提案

Bさんの身体ケアと、奥さまの介護負担軽減を叶えるため、訪問介護、訪問入浴、デイサービスをご提案しました。訪問介護では、朝と夕方におむつ交換を行い、週2回の訪問入浴で、お身体の清潔保持と気分転換をはかっていただきます。その他、週2回のデイサービス利用により、ご夫婦の健康的な暮らしをサポートいたします。また、日常生活を送る上で欠かせない、車椅子と介護ベッドもレンタルしました。

1週間のケアプラン(Bさんの場合)

Bさんの場合

介護サービス月額費用 341,776円

介護保険適用 336,176円 (1割:33,618円 2割:67,236円 3割:100,853円)

デイサービス103,064円

・7時間×月8回(入浴加算)

身体介護91,200円

・身体介護 (30分×月32回)

訪問入浴サービス114,912円

・40分×月8回

福祉用具レンタル27,000円

・多機能型車いす

・介護ベッド

・マットレス

・ベッド手すり

+

介護保険適用外 5,600円

デイサービス昼食代5,600円

・1食700円×8回

1ヶ月あたりの自己負担額 (介護保険適用+介護保険適用外)

1割の場合39,218円2割の場合72,836円3割の場合106,453円

case3 Cさん 80歳 女性 要介護2 認知症あり 息子と2人暮らし(東京23区在住)

お困りごと

以前、認知症と診断を受けてから、ゴミの分別や調理の手順など、身の回りのことができなくなってきました。本当は、料理をしたり同世代の友人と交流したいです。夕方に息子が帰宅するので、日中のサポートを中心にお願いします。

ケアマネージャーからの提案

長年主婦として家庭を支えてこられたCさんには、日常の生活動作や意欲の向上を目的に、ヘルパーと一緒に食事作りを行うプランをご提案しました。また、健康状態は良好なため、日常の話し相手や散歩の同行など、当社の自費サービス「暮らし応援便」とのセット利用により、介護保険では対応しきれない部分も柔軟にサポートいたします。週3回のデイサービスでは、お風呂やレクを通じて、お客様同士の交流をはかり、日々を心地良いリズムで過ごしていただけるように工夫しました。

1週間のケアプラン(Cさんの場合)

Cさんの場合

介護サービス月額費用 189,140円

介護保険適用 160,500円 (1割:16,050円 2割:32,100円 3割:48,150円)

デイサービス106,332円

・7時間×月12回(入浴加算)

身体介護54,168円

・身体介護 60分×月12回

+

介護保険適用外 28,640円

デイサービス昼食代8,400円

・1食700円×12回

暮らし応援便20,240円

・おてがるプラン 30分×月8回

・あしがるプラン 30分×月4回

1ヶ月あたりの自己負担額 (介護保険適用+介護保険適用外)

1割の場合44,690円2割の場合60,740円3割の場合76,790円

 

要支援・要介護度認定区分の目安と単位数

Insurance classification

要支援・要介護度認定区分の目安

       

介護保険によるサービスは、要介護の区分に応じて、保険給付の上限額が定められています。上限額を超えてサービスを利用する場合は、その分が全額自己負担となります。

      
区分 区分の目安 介護保険単位数
要支援1 日常生活は基本的に自力で送れるが、一部に見守りや介助を必要とする状態。食事や排せつはできるが、着替えや掃除、起き上がりや立ち上がりに何らかの介助が必要である。 介護保険単位数 5,032単位
要支援2 日常生活はほぼ自力で送れるが、時折部分的な介助を必要とする状態。食事や排せつはできるが、着替えや掃除、歩行などの移動動作にも何らかの支えが必要である。 介護保険単位数 10,531単位
要介護1 日常生活を送る上で、時折介助を必要とする状態。食事や排せつはできるが、歩行や立ち上がりが不安定で支えが必要である。さらに、混乱したり物事が理解できないことが見られる。 介護保険単位数 16,765単位
要介護2 日常生活を送る上で、介助を必要とする状態。食事や排せつ、着替えや掃除など全般にわたり何らかの介助が必要。理解の低下や不安行動が見られることがある。 介護保険単位数 19,705単位
要介護3 日常生活を送る上で、多くの介助を必要とする状態。食事や排せつを含めた、身の周りの動作が自分一人ではできない。全般的な理解の低下やいくつかの不安行動が見られることがある。 介護保険単位数 27,048単位
要介護4 日常生活を送るための機能が大きく低下し、全面的な介助を必要とする状態。食事や排せつを含めた身の周りの動作がほとんどできない。全般的な理解の低下や、常に不安行動が見られることがある。 介護保険単位数 30,938単位
要介護5 生活全般にわたって、全面的な介助を必要とする状態。食事や排せつを含めた身の周りの動作および、歩行や両足での立位保持などの移動動作ができない。 介護保険単位数 36,217単位