アースサポートでは、メイン事業である訪問入浴や訪問介護といった訪問系サービスを展開する一方で、市区町村から委託を受けた地域包括支援センターの運営にも力を入れています。
地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉などの側面から高齢者を支える「総合相談窓口」です。いわば、地域ネットワークの中核的存在です。民間企業が委託を受けるケースは比較的少ないのですが、全国24ヵ所でセンターの運営を行なっています。
2月17日(金)、CS向上・CSR推進チーム主催の研修会が開催され、当社が運営する全国の地域包括支援センターのスタッフ55名が参加しました。
研修会のテーマは、地域包括支援センターの取組み紹介。各センターから5分程度で活動事例が発表されましたので、今回は、発表の一部をご紹介します。
仁王・上田地域包括支援センター(岩手県・盛岡市)
認知症サポーター養成講座の開催
…毎年小学校に訪問し、認知症という病気の知識・理解を深める講座を開催しています。講座の中では、小学生にも分かりやすいように寸劇を行ない、認知症の方への適切な接し方について、学んだり実践したりする時間を設けました。事前アンケートでは認知症に対するネガティブな声がほとんどでしたが、講座受講後には「認知症の人がいたら、助けたいと思った。」など、子どもたちの意識が大きく変わりました。
愛宕橋地域包括支援センター(宮城県・仙台市)
地域ワンダーin向山の開催
…区のまちづくり地域活動の一環として、生活コーディネーターが企画の中心となり、地域の大文化祭が開催されました。向山地域で活動している多種多様な団体や個人のステージ発表、子供たちの絵画作品展示など、国籍・年齢・職種の垣根を超えた催しが行なわれました。開催までの準備期間を通じて、民生委員や地域コミュニティー、NPO法人などと協力し、地域連携も深めることができました。
杉並区地域包括支援センターケア24浜田山(東京都・杉並区)
地域の配食業者一覧表の作成
…毎年、配食業者の情報(お弁当メニュー・料金・刻み食対応の可否等)をとりまとめた一覧表を作成。地域住民の方にとても喜ばれています。
地域包括支援センターはくさん(神奈川県・小田原市)
フラワークラブの運営
…毎月、要支援の方やご家族、その他地域住民の方が自由に地域交流できる場として「フラワークラブ」を運営。座ってできる簡単な体操や脳トレを紹介したり、近隣デイサービスの理学療法士を招いた健康講座、笑いヨガ教室を開くなど様々なイベントを開催しています。
このほか、包括だよりの定期発行や認知症カフェの運営、一般市民向け健康講座の開催など、独自の取り組みが数々紹介されました。各拠点の発表を聞いて、「これはどうやって準備を進めたのか」「ぜひ自分の拠点でも取り組んでみたい」という質問や感想が活発に飛び交う研修会となりました。
当社では、これからも地域包括ケアシステムを支える要として、地域包括支援センターの活動に注力して参ります。