入居ストーリー
Customer's personal history現在90歳になるA様は、戦争でご主人を亡くされ、お仕事を引退された後も、ずっとお一人暮らしを続けてきました。しかし、失明によりA様のお部屋がゴミで一杯になり、幻視におびえる日々へ。そんなA様の様子を心配された姪御様が同居の提案をされましたが、拒否が強く、当ホームへの入居に至りました。
入居当時、A様には強い帰宅願望、他人に干渉されたくないという思い、機能訓練や入浴拒否などがありました。さらに、幻視に怯え、居室から泣きながら出てこられることも。しばらくの間、スタッフに心を開いてくださることは少なく、とてもお辛そうな状況でした。
入居後は、スタッフとの日々の触れ合いを通して、クオリア東浦和での生活に徐々に慣れていただき、今では笑顔で話しかけてくださり、入浴やお散歩、レク活動も楽しみにされています。幻視は現在も続いていますが、お一人で怯えるということはなくなり、不安を打ち明けてくださるようになりました。今では、険しい表情で無口だった入居時の様子が思い出せないほど、笑顔の毎日をお過ごしいただいています。
新たな挑戦へ
右大腿骨骨折を繰り返していたI様は、装具を付け、荷重をかけることが禁止されていました。そのため、日中寝て過ごす姿が多く見受けられました。横になっている時間が多いと、体力は低下します。まずは、起きている時間を増やす目的で、I様が好きなキャッチボールを行うことからリハビリを始めました。目標は、ボールを落とさずに100回連続で投げあうこと!何度も何度も挑戦し、遂に目標を達成した時、I様とともに大きな喜びを分かち合うことができました。
ご入居から約4ヵ月が経ったころ、装具を外し荷重をかけることの許可が医師からおりました。リハビリの第2段階は、足の筋力強化です。この日から、立位訓練とエアロバイクによる運動を開始!エアロバイクは進んだ距離が成果としてわかりやすく、熱心に取り組んでいらっしゃいました。
クオリア通信に、I様の機能訓練の様子と成果をご紹介すると大変喜んでいただけました。自信がついたことで、「もっとよくなりたい!」「もっと動けるようになりたい!」という気持ちが強くなり、現在はエアロバイクでの新たな記録への挑戦と、歩行器を使用しての歩行訓練を一層頑張っていらっしゃいます。