明けましておめでとうございます!
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
正月が過ぎたものの、まだまだ帰省や初詣など特別な行事が続くこの時期は、
ごちそうを食べる機会が多いと思います。
鍋物、お雑煮、豚汁、餅、おでん…美味しいものをついつい食べ過ぎてしまいますよね。
…しかしこれらの中には、「不慮の窒息事故」に繋がりやすい危険な食材が含まれているものも。
そこで今回はこの時期特に注意していただきたい、『誤嚥』と予防方法について紹介します。
<誤嚥って何?>
通常、食べ物や唾液は食道を通って胃に運ばれます。
しかし高齢者になると筋力が衰え、飲み込み反射が鈍くなり、むせやすくなります。それにより、口から食道へ入るべきものが誤って気管に入ってしまうことを『誤嚥』と言います。
誤嚥の結果、口の中の細菌が肺に入り込み「誤嚥性肺炎」を引き起こすリスクが高まります。
この「誤嚥性肺炎」は、「肺炎」に次ぎ近代の死亡原因の第6位にランクインするなど、決して侮れません。(参考:厚生労働省の「令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況」調査)
日頃から食事に注意して、きちんと口腔ケアを行うことが大切なのです!
<誤嚥・窒息事故を起こしやすい食品>
以下は、誤嚥リスクが高い食材です。食事をする際は十分注意してください!
<誤嚥を防ぐためにできること>
・嚥下体操を取り入れる👄
食事の前に身体をほぐし、口を動かしやすい状態にする体操です。
中でも「パ」「タ」「カ」「ラ」をそれぞれ3回ずつ発音するパタカラ体操がおすすめです。
・正しい姿勢で食べる💺
足底が床にしっかりついていて、かつ背中が前屈している姿勢が望ましいです。
車イスを使用されている方はのけぞった姿勢にならないようにしましょう。
・食べやすい形状・大きさにする🍚
健康状態や嚥下機能の状態に合わせて、「一口大に切る」「刻み食にする」「トロミ剤を使用する」など柔軟に対応しましょう。
・食後は歯を磨く🦷
食後の歯磨きは、全義歯であっても歯がなくても必ず行ないましょう。
口腔内に細菌が繁殖しないようにするためには 、日頃の口腔衛生がとても重要です。
消費者庁の報告によれば、12~1月は1年の中でも特に餅を喉に詰まらせるといった事故が発生しやすく、そのうち約9割以上を65歳以上の高齢者が占めています。
上記の点を留意しながら食事を楽しみ、健康な冬を過ごしましょう!