皆さま、こんにちは!
6月4日から6月10日は「歯と口の健康週間」と呼ばれていることをご存じでしょうか。歯と口の健康に関する正しい知識を広め、歯の健康の保持・増進を目的とし、厚生労働省・文部科学省・日本歯科医師会などが実施しています。
舌には、味覚を感じる重要な役割がありますが、それ以外にも健康や見た目に大きく影響しています。そこで今回は、“舌の位置”についてご紹介します!
|正しい舌の位置とは
本来、舌の正しい位置は、舌先が上前歯のすぐ後ろにあり、舌の広い部分が上顎についている状態が望ましいと言われています。正しい位置を保つことに疲れる場合は、正常な位置より舌が低くなっている「低位舌」の可能性があります。
|低位舌にはどのような影響があるのか
・口呼吸になりやすい
⇒舌の筋力が弱いと重力に負けて口が開いたままの状態になりやすくなります。すると呼吸と一緒に空気中に浮遊するウイルスや雑菌などが体内に入り込み、感染が起きやすい環境になってしまいます。
・歯並びが悪くなる
⇒舌が前歯を押すように位置していると、歯並びが悪くなる可能性が高くなります。
・滑舌が悪くなる
⇒タ行、ナ行、ラ行は口蓋に舌をつけて発音しますが、筋力不足により、口蓋に舌をつけることができず、滑舌が悪くなってしまいます。
・食べる力の低下
⇒舌は、噛んだ食べ物をまとめて、舌先から上顎の後ろへと吸い上げることを手伝ってくれます。舌の筋力が衰えることにより、食事の際にむせる機会が増え、誤嚥性肺炎のリスクが上がります。
|舌のトレーニング方法
①あいうべ体操
⇒「あ」で口を大きく開け、「い」で口を大きく横に開げます。「う」で口を大きく前に突き出し、最後に「べー」と舌を突き出しましょう。朝昼晩10回ずつを目安に行いましょう!
②舌回し
⇒口を閉じたまま、舌先で歯の表面にある歯茎をなぞるように大きく一周しましょう。右回り、左回り20回ずつを1セットとして1日3回を目安に行いましょう!
③ポッピング
⇒スポットに舌先を合わせ、舌全体を上顎に吸いつけて口を開きながら「ポンッ」と音が出るように舌を離します。1日15回を目安に行いましょう!
舌のポジションを正しく保つことは、歯並びや口周りの機能を維持するために大切なことです。慣れない間は、舌や顎に痛みを感じる場合もあるため、無理のない範囲で取り組みましょう!ぜひ、ご家庭でもお試しください。