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認知症予防に効果あり!アロマテラピーの効能

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2022年12月10日
2022.12.10

皆さま、こんにちは!

最近街中を歩いていると、あちこちのお店で精油や香りを拡散させるデュフューザーなどの器具をよく見かけるようになりました。

コロナ禍でのストレス解消や快適なおうち時間を過ごすために、「香り」を生活に取り入れる人が増えているようです。

「香り」にはさまざまな種類があり、その効用も多岐にわたります。

気軽にリフレッシュできることで人気のアロマテラピーですが、実は認知症などの症状にも効果があることをご存知でしょうか?

本日は、アロマテラピーの歴史を簡単に振り返りながら、認知症への効能について見ていきましょう!

 


 

|アロマテラピーの誕生秘話

フランス語の「aroma(香り)」と「therapie(療法)」を掛け合わせて、「アロマテラピー」という言葉は誕生しました。

名づけの親は、フランス人の化学者ルネ=モーリス・ガットフォゼ氏。後にフランスを代表する調香師、香料研究の第一人者となった人物です。

1910年、彼は化粧品の実験中に大やけどを負ってしまいました。急いで治療を施すも日に日に壊疽は悪化するばかり…。

そこで、試しに傷口へラベンダー精油を塗布したところ、みるみるうちに痛みが軽減し綺麗に治っていきました!

偶然にも精油が持つ治癒力を発見した彼は、心身の病気や怪我などに有効な治療法となる可能性を感じ、以降科学的根拠に基づく精油の研究・活用に生涯を捧げたのです。

 

|アロマテラピーの作用

 

 

 

 

 

 

🌸心・・・香りを嗅ぐと「幸せホルモン」と呼ばれるエンドルフィン、セロトニンなどが脳内で分泌されます。気分が落ち着いたり、元気が出たりとさまざまな効果があります。

🌸身体・・・血液やリンパの流れを促す、腎臓や肝臓、胃など体の各器官を刺激して、免疫力を強化する働きがあります。

🌸皮膚・・・皮膚細胞の再生を促し、にきびや吹き出物などの皮膚トラブルから普段のスキンケアまで幅広く使用できます。

 

|アロマテラピーのメカニズム

私たちの五感の多くは、刺激を感じると一度脳幹を経由して大脳へ伝わります。しかし、嗅覚(嗅神経)は大脳から直接分岐しているため、香りを嗅ぐとおよそ0.2秒以下で脳神経へと伝達されます。

そして、香りを情報として認識する嗅覚野のすぐそばには、記憶の中枢を担う海馬があります。近年の研究により、アルツハイマー型認知症はこの海馬が委縮することで発症することが判明していますが、初期の場合「物忘れ」などの記憶障害よりも前に、「嗅覚の衰え」から始まるとされています。感覚器官に常に刺激を与え続けることが、認知機能の老化を防止し、結果的に認知症の予防に効果を発揮するのです。

 

|認知症予防に効果的な精油の使い方

鳥取大学医学部の研究結果によれば、以下の精油を朝・晩の2回ディフューザーを用いて散布することで、中核症状の認知機能障害を予防・改善できることが明らかになりました。

 

🌞朝~昼

【使用する精油】ローズマリー、レモン

【期待できる効果】交感神経を刺激し、集中力・記憶力を向上させる。

 

 

🌛夜

【使用する精油】ラベンダー、オレンジ・スイート

【期待できる効果】交感神経を刺激し、心や身体をリラックスさせ睡眠の質を上げる。

 

💡こんな使い方もオススメ

1日に数時間の芳香浴が難しい場合には、こんな方法もぜひお試しください!

✅アロマペンダント:ペンダントトップに精油を数滴垂らして、外出先でも香りを楽しむことができます。体温によって温められた香りが、ほんのりと広がります。

✅アロマスプレー:リラックス効果だけでなく、殺菌や除菌に向いた効能を持つものなど用途・シーンに合わせて選ぶことができます。衣類や寝具、空間全体に吹きかけて香りを楽しみましょう。

✅アロママッサージ:精油数滴とキャリアオイルと呼ばれるもの(ホホバオイル、スイートアーモンドオイルなど)に混ぜるとマッサージオイルが完成。直接肌になじませるので、事前にパッチテストをすると安心です。ハンドマッサージは気軽に実践でき、肌の触れ合いを通じた温かなコミュニケーションも生まれます。

✅アロマバス:精油数滴をお湯をはった浴槽へ垂らし、ゆっくりとかき混ぜてから浸かります。湯気の蒸気と共に香りを吸い込むことができ、心身の疲労に効果的です。

 

100%天然の芳香植物を使った自然療法・アロマセラピー。

日々の暮らしを送る上で、憩いのひとときだけでなく、いつまでも健康な身体づくりのエッセンスとして取り入れてみませんか?