皆さま、こんにちは!
今回は、段々と気温が上昇しているこの季節に注意が必要な“かくれ脱水”についてご紹介します。かくれ脱水とは、脱水症状の一歩手前の状態を呼び、自覚症状がないため、本人も周りの人も気が付きにくいことが特徴です。中でも高齢者は重症化する恐れが高いことから、注意が必要です。
☆高齢者の特徴
・身体の水分量が少ない
⇒人間の身体の水分量は年齢によって大きく変化します。成人は体重の約60%が水分ですが、高齢者は約50%にまで低下します。
・喉の渇きを感じにくい
⇒感覚機能が低下しているため、喉が渇いたことに気が付かず、水分補給の機会を逃すことが多くなります。
・水分摂取量の減少
⇒食事量が減るため、水分摂取量の減少にもつながります。また、頻尿や失禁の心配から水分摂取をあえて控える方もみられます。
☆チェックポイント
・血圧が低い
・尿の色が普段より濃い
・皮膚の乾燥が目立つ
・口の中が粘つく
|こまめな水分補給を!
基本的な対策方法は、こまめな水分補給です。水分を一気に摂取すると尿として排出されてしまうため、時間を決めて摂取することが大切です。高齢者の1日に必要な水分摂取量は、一般的に体重1㎏あたり約40mlが目安とされています。例えば体重が50㎏の人の場合は、約1.6ℓです。この数値には食事から摂取する水分量(約1ℓ)も含まれているため、食事以外には約0.6ℓの水分を摂取することが理想です。他にもフルーツやゼリーなど水分含有量の高い食べ物も効果的ですので、ご本人の好みや体調に合わせて促しましょう!
脱水症状は誰でも起こり得る可能性があります。周囲の人も注意を払いながら、健康的な生活を送りましょう!